Since 1999

トップ > ブギウギとバレルハウス・ピアノ > アーティスト > Frank James

---

Frank "Springback" James

1934年，チャンピオン・レーベルにフランク・ジェイムズという人物が4曲を録音した．その翌年，今度はスプリングバック・ジェイムズという人物がデッカ・レーベルに録音を始めた．フランク・ジェイムズとスプリングバック・ジェイムズが同じ人だという証拠は無いらしいが，音を聞けば同じ奴だということが一発で分かる．リロイ・カーに影響されたようなスタイルで，残念ながら歌・ピアノ共余り上手な方ではない．それでも，リロイ・カーよりも投げやりで，よりレイジーな歌いっぷりがSnake Hip BluesやStingaree Mama Bluesには良くあっている．非凡とは言いがたい人だけれども，この2曲などはなかなか捨てがたい．

自己名義録音はチャンピオン，デッカ，ブルーバード，ARCに1932年から1937年までに23曲を録音し，18曲が発売されている．ブルーバード録音の作曲者クレジットからフランク・ジェイムズの本名はJames Hairstonではないかともいう．

CD

Document DOCD-5289, Frank "Springback" James & George Curry, Complete Recorded Works In Chronological Order 1934-1938.

フランク・ジェイムズ／スプリングバック・ジェイムズが残した曲のうち，発売された18曲すべてを集めたCD．ジェイムズと共にGeorge Curryという人が3曲入っているが，こちらもリロイ・カーに似たシティ・ブルース歌手．Curryのバックで弾いているピアノ奏者は誰だか分からないが，CDの解説書は「おそらくフランク・ジェイムズ」としている．

戻る

最初に戻る