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Turner Parrish

1929年に2曲，1932年に2曲，1933年に4曲の録音を残して消えてしまった人．スロー・ブルースでは歌，ピアノともリロイ・カー似だ．これらの歌物も良いのだが，むしろ有名なのは1933年に残した2曲のインストゥルメンタル曲TrenchesとThe Fivesだ．ブギウギ・ピアノの傑作だが，他のどんなブギウギ・ピアニストにも似ていない．独自に編み出したスタイルのように思われる．

1929年の録音では，ハーブ・デュアソン（Herve Duerson実はHarvey Deerson）というピアニスト，テディ・モスという歌手と同じセッションで録音をしていて，モスの伴奏もしている．このことから，パリッシュはデュアソンやモスと何か関係があっても不思議でない．デュアソンはインディアナポリスで活動していた人らしいが，このパリッシュもインディアナポリスに関係があると考えられている．リロイ・カーに似ているところもインディアナポリスと結びつけたくなる要素だ．

CD

Document DOCD-5193, V.A., Barrelhouse Piano Blues and Stomps - The Complete Recorded Works of Herve Duerson, Turner Parrish, Kingfish Bill Tomlin.

ターナー・パリッシュの全録音が他の歌手の伴奏をしたものも含めて集められている．他にはハーヴ・デュアソンとキングフィッシュ・ビル・トムリンが収められている．

Yazoo 2034, V.A., Mama Don't Allow No Easy Riders Here.

1928年から1935年にかけて録音されたピアノ・ソロによるブギウギ，ラグタイムの名演を集めた傑作CD．ターナー・パリッシュはインストゥルメンタルの代表作であるTrenchesとThe Fivesの2曲が選ばれている．

Yazoo 2043, V.A., Down in Black Bottom.

ターナー・パリッシュは2曲収録．こちらはリロイ・カー的な面を聞ける．

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